“幸”か“不幸”か。

次はどちらの番か。
そんな事どっちでも良かったんだ。

そんなのを理由のして逃げただけだから。



僕を認めてくれなかった人たち。
僕を認めてくれた千尋さん。

どれだけ時間がかかったか、千尋さんは知らないでしょう?



僕を認めてくれた、初めての人…
千尋さん。

貴方に出会うまで、僕は誰にも理解されずに生きてきたんだよ?
貴方に会うまでの17年間。

だって人は裏切るでしょう?
僕が産まれた時、きっと母さんは僕を抱きしめてくれたはず。
父さんも、この子を殴ろうなんて思わなかったはず。
僕だって自分がこれ程にも、周りに迷惑をかけるなんて思ってもみなかった。



その17年間を覆してくれた千尋さん。


また、何年もかけて今度は千尋さんのお父さんに認められるように頑張るなんて…

そんな根性、僕には無いんだよ…


こんなんでごめんなさい…



幻滅していいから。
呆れちゃっていいから…


楽な道を選んだ僕を許して…