もう会った?と聞かれて首を横に振った。
事情は聞いてる、と店長は言った。
「これからどうするの?」
そう聞かれて、答えられなかった。
ノープランでここまで来てしまった。
半分勢いみたいなものだ。
「じゃあ、明後日はシフトだから来てね。」
「はい?」
僕は自分の耳を疑った。
「生活困るでしょ?それに優ちゃんのシフトは組んであるの。いつ戻ってきても良い様に。」
店長…
「他の子なんて雇う気になれなくてね…私、優ちゃんの事好きなのよ」
だからもう絶対黙って居なくならないでね。と店長は付けくわえた。
僕は泣いてしまった。
あれだけ枯れてた涙。
僕は人の温かさに触れるのは久しぶりで、戸惑った。
此処に居てもいいですか…?