僕が切り出したのは1人暮らしの提案。

「千尋さんが毎日来るのが辛い。此処をもう一度離れたいんだ。」


父さんは賛成しなかった。
今のままの僕をひとりにさせたくない、と言った。



でも父さんはあの時、僕が望む事なら…と言った。
そして家から離れてない、駅の近くのアパートなら、という事で話しはまとまった。



僕はまだ未成年だし、18にもなっていないから手続きはぜんぶ父さんがやってくれる、と言った。

僕は「ありがとう」と言って部屋に戻った。



久しぶりに、煙草に火を付けた。
煙を肺に取り込んで、ゴホゴホとむせかえる。

酒が飲みたかったけど、医者である父さんからドクターストップがかかっているから辞めた。
本当は煙草もだめだけど…

酒の変わりに薬をのんで、吐いてしまった。


頭がくらくらして、気分が悪い。


此処に居る間はいつもの事だ、といつの間にか慣れてしまった。




眠れなくて、久しぶりに出来たクマも懐かしい。