此処に戻ってきて、もうすぐ1カ月が経つ。

動けないまま、僕はぼーっと毎日を過ごしていた。


千尋さんは毎日やってきた。

百合子さんは毎日それを知らせてくれた。


僕はずっと此処に居ない事になっている。



行動できない…

動けない…



怖くて、怖くて…

こんどは誰を傷つけてしまうんだろう…



そんな
恐怖は、また僕を狂わせて、身体を蝕む。




ずっと飲む事を辞めていた薬。
空いた空っぽの瓶がそこら中に転がっている。

毎日食べれていたご飯。
此処に戻ってきてから、喉を通らなくなった。
僕の部屋には点滴が置かれて、管を通している。

これは父さんがやってくれてるもの。


それでも僕の身体はどんどんやつれていって、骸骨みたいな身体になった。



もうひとつ。



リストカットをするようになった。