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あれから10時間。

休憩をはさみつつ、抱かれ続けた。


確かに腰砕けになっていて、足もふらふら。
でも、こんなに長時間ヤり続ければ、誰だってそうだ。


体格に良い男は、気分次第で抱くだけ抱いて、疲れ切ったようで隣でいびきをかいてすっかり寝てしまっている。


僕はシャワーを浴びた後、彼の財布から1万だけ抜いてホテルを後にした。


ホテルの前で先ほどの、寝ている男に電話をしてお金をもらった、と留守電を入れた。


これで後で文句を言われる事も無いだろう…



僕はなんとなくふらふらと宛ても無く歩いた。



このままどこかに行ってしまいたい。

また倦怠感が僕に纏わりつく。




気だるさと、重い身体、言う事をきかない覚束無い足を引きずりながら歩いた。