日本語って難しいなぁ…
「いいんだよ、休み取れたら買い物に行こう。服とか足りないでしょ?食器も足りないし。」
いいのに…と言ったけど千尋さんは「休みが取れたら、だから」と言って引き下がらなかった。
だから僕は親父に初めてメールをした。
『優貴です。新しい携帯を買うから、この携帯を解約しておいてください』
千尋さんはうんうんと頷いて素直でよろしい、とまた僕の頭をぐしゃぐしゃした。
僕もまた、もー、と言って髪を直す。
「そんなに怒ってたら牛になっちゃうよ?」
千尋さんは笑いながら言う。
千尋さんはいつも楽しそうにしてるから、機嫌悪かったり哀しかったりしたらすぐに分かる。
おもしろいなぁ。
そうして僕も千尋さんと一緒になって笑ってしまう。
「よく笑うようになったね。楽しい?」
千尋さんは言った。
「そうかな?すごく楽しいよ」
うん、千尋さんと居ると楽しい。
千尋さんを見てると、笑顔がこぼれてしまう。
これって良い事なのかな?
注文したメニューがきて、楽しく食事をした。
「する事なくて、退屈だったでしょ。」
僕はうん、と頷いた。