僕はまた明日、スーパーに求人誌を貰いに行く事にした。
千尋さんはまた明日も仕事だし、今日はもう寝る事にした。
「あ!」
電気を消そうとした千尋さんが、僕の声で手をとめた。
「薬!貰ったんだっけ!」
親父がくれた外服薬。
塗った方がいいよね?
僕はかばんをごそごそと漁って、薬を取りだした。
鏡を見ながら顔に薬を塗った。
お腹に切り傷と足の傷にも塗った。
背中の傷は千尋さんが塗ってくれた。
「親父が、くれたんだ。今日の親父は優しかった。」
「そっか。よかった、ゆーきが何にもされなくて。」
千尋さんは安心したように電気を消してベットに入った。
セミシングルのベットは少し狭いけど、千尋さんがくっついてくれて、まだ寒いこの季節でも温かい。
「今日の親父だったら、ちーちゃんに会ってもらいたかったなぁ…」
僕は心地よい温かさに、だんだん眠くなってきて
いつのまにか寝てしまった。
ちーちゃん…
千尋さん
だいすき