千尋さんは手を休める事なく答えた。

「職場の食堂で済ませてるよ」


ふーん、と言って千尋さんの作業を見る。

よし!!


「決めた!僕、料理覚える!千尋さんのお弁当作ってあげる!!」

千尋さんは一瞬固まったけど「ははっありがとう。」って笑って言った。


「まだ、なんにも出来ないし、全然先の事だけど…すぐ覚えるから!」

「優貴ちゃんは若いから、すぐ覚えられるよ!楽しみにしてるね」


どこからこんな自信がくるのか分かんないけど、千尋さんの為なら出来る気がする!

うん!きっと出来る!!



「千尋さん、すき」

え?!と千尋さんはまたびっくりしたような顔をした。

だって。千尋さんが約束してって言ったんだもん。


思った事は言うって。


すきだなって想えたから…



「ねぇ、優貴ちゃん。ひとつ提案があるんだけど。」