それ以上は、考えない。

思い出さないようにしている。


頭が痛くなるから。



気付けばもう朝で、親父が起きてくる時間だった。

今日は夕方から仕事だから、お昼過ぎまで寝ようかな?


平日は、お客も午前中だいたい仕事だから
僕の仕事は夕方からが多い。

明日も、僕があの駅に呼ばれたのは5時。


千尋さんの仕事が終わる時間だ…



なんで千尋さんの事ばかり考えるのか、分からない。

でも千尋さんに抱きしめられてる事を思い出すと安心して、久しぶりに1人でゆっくり寝れた。



千尋さん?

千尋さんはすごいね…



僕の事全部、分かってるみたいだ…



どうして?

千尋さんは、僕がして欲しい事全部、叶えてくれるの…?