僕は寝れなかったから、酎ハイを飲んだ。
何本も何本も飲んだ。

携帯が光ってるのに気付いた。


誰だろう?

友達も居ないのに、良く鳴る携帯だなぁ。



携帯を開くと、千尋さんだった。
メール。
それはこの携帯で初めてのメールだった。


『今日はお疲れさま。明日は何してる?俺は5時で仕事が終わるから、良かったら会おう。連絡待ってる。おやすみ。』



千尋さん…
貴方はどうしてこんなに優しくしてくれるんですか?
僕の事、分かってるみたいに…


手を振っただけの“さよなら”じゃ寂しかったの、気付いてたの?



僕はどうして千尋さんに、構うんだろう。
…僕が構ってもらってるんだけど。

嫌じゃなかった。
抱きつかれるのも、キスされるのも。
それ以前に心地よかった。
落ちつけて、安心できて…

どうして…?


千尋さん…


僕はもう、千尋さんに会いたいです。