親父は僕の身体がなんで傷だらけなのか、気にしてない感じだった。

せっかく千尋さんが貼ってくれた絆創膏。
傷口からまた血が出て、剥がれてしまった。

顔の腫れも、さっきよりひどくなった気がする。


親父は一通り殴り終えると、僕に出ていく様に言った。



僕は身体を引きずるようにして、自室に戻った。

どこが痛いのか分からない。


顔はズキズキと痛んで、足の傷も背中の痣も、全部痛い…。

それでも、薬を飲んで布団の中に入ると昼間より全然落ち着ける。


いつもの僕だ…

僕は嬉しくなった。
今日は慣れない事がいっぱいあったから、疲れたね。

せっかく僕の休日だったのに、つぶれちゃってごめんね…
明日は午後からだから、ゆっくりしようね、僕?



僕は痛いと感じる所を、そっと撫でた。
いつもよりボコボコしてて、醜い。
触っただけでわかる…

こんなんで、明日の客は逃げないかな…?

まぁ、みんな最終的に“こう”するんだから変わらないか…。



使用済み、みたいで嫌だけど。



今さら言う事でもない。