でも
やっぱり期待しちゃうじゃん。

だから
前以上に交換ノートが届くのが楽しみになった。

期待を裏切られるかも知れないって不安もあったんだけど。

でも期待の方が大きかったのは確かだ。

自分で言うのも
変だけど自信があったんだ。

でも…
仁哉くんからの返事は
また曖昧だった。

“もしかしたら菜恋のこと好きかも。でも、まだ迷ってる。”

はっきりと
本物になろう
とは言ってくれないんだね。

しょうがないんだけど
期待が大きかった分
少しショックだった。

でも
まだ可能性はあるんだから。

そう思って
“それじゃあ仁哉くんの気持ちがはっきりするまで待つよ。”
って返した。

それからも
そんな内容は続き…

“俺もし菜恋と本物になったら菜恋を幸せにできるかな?”

“仁哉くんだったら幸せにしてくれると思う。”

こんな内容もあった。

でも
それから仁哉くんのノートに変化が出てきたのは間違いない。

今を強調したり
未来は分からないって言い出したり。

でも
それはまだましだったんだ。

それからは
行動までもが変わっていった…