昼間の公園は、夜とは違い、のんびりした雰囲気だ。 「驚いたよ。由奈がまさか、佑斗さんの婚約者だったなんて」 「私もだよ。陸がまさか暴走族の総長になってたなんて…」 ベンチに座りながら話しをしていると、昔と何も変わらないように思えるのに…。 「俺さ、中学の終わりに、こっちに戻ってたんだよ」 「そうなの?」 「うん。でさ、そこの中学に馴染めないまま、近くの高校に進学して、途中で辞めて族に入った」