「聞いたって…。二人の会話を?」


「うん」


さすが竜二。


そういう隙は、アリアリじゃん。


「で?何か良くない事?」


「あのね。洸輝さんいるじゃない?」


洸輝は、美紅のお兄さんで、佑斗と同じ歳。


今は、上本組の組長だ。

「洸輝さんがね、今度佑斗さんが面倒を見る、アゲハの敵グループの面倒を見る事になったのよ」

「ええ!?」


それって、佑斗と洸輝も敵になるの?


「総長を狙ってるグループがいるでしょ?その人たちを…」


嘘!?


だから、昨日の夜、佑斗は考え事をしてたんだ…。