「夜?」
「はい。確か、夜中の3時頃だったかな?」
3時というと、ちょうど私が目を覚まして、佑斗と話しをしていた頃だ。
じゃあ、その前に晴彦にメールをしていたんだ・・・。
でも、何でそんな急に・・・?
「とりあえず、若旦那が帰ってくるのを待ちます」
「うん。ところで、どうだった?修行の旅は?」
実は晴彦は、この世界を学ぶ為に、頻繁に国内を旅している。
と言っても、旅行とかではなく、全国のヤクザの組織に顔を出すってことだけど。
今回も一週間、行ってきてたのだ。
「あっ・・・。いい勉強になりました」
「そう・・・」
何だか怪しい。
お喋り好きな晴彦が、何かを隠している様に見える。