「由奈…」 私の側まで来ると、佑斗は優しく微笑んだ。 「ごめんな。面会も拒んで。寂しかっただろ?」 「ううん。大丈夫」 思わず、涙がこぼれてしまう。 佑斗と竜二は、5年前、リョウと洸輝とジンに勝った。 三人は、今でもこの世界にいるけれど、ほとんど無名に近くなっている。 洸輝とジンは、ずっと頂点を狙っていたらしい。 本当は、ずっと前から、佑斗を狙っていたのだった。