「また!?」


と、大声を上げた途端、佑斗の眉間のしわは、さらに深くなった。


それを見て、慌てて両手で口を抑える。


「由奈~。お前、部屋に戻るか?」


うわ~。

久しぶりに聞いたよ。

そのドスの利いた声。


私は、思い切り首を横に振った。



「じゃあ、大人しく聞いてろよ。分かったか?」


今の私の行動を音にするなら、まさに“ブンブン“。


強く何度も頷いた。


もう、冷や汗が出ちゃったじゃない。