「ゆうー、ねぇ悠、今日はどこ行く?」



「昨日はゲーセン行ったからカラオケはぁ?」





席の周りには綺麗な女の子達が集まって、
その真ん中には
美しい顔をした、男。
あたしの、よく知る人。



「そーだなぁ、カラオケ行こっかー」




「・・・・・っ悠君・・・・」



彼は真ん中の席で
あたしは一番端の席。


彼は、明るくて運動も頭もよくて
カッコよくて皆の人気者で。

かくいうあたしは。
根暗、というかとにかく普通で、
まったく目立たない存在。