「あ、開いた」




私は中に踏み入れて辺りを見回してみた



しかしそこには誰もいなかった



私は物陰に隠れて座った




「はぁ…何期待してんだか…」




しばらくボーッと空を眺めていた



青かった空を雲が隠していく…



「似てるな…」




ギィ…ギィギ…




「えっ!?」




私はドアの方をそっと見た




「流有…」




流有が入ってきた



流有はまっすぐ進みフェンスに腰かけた




「はぁ…バカだな…オレ…」



「確かにバカだな」




そう答えたのは私ではなくて…