どうやら彼女は同じクラスらしい。

という事はしばらくは彼女と同じ空間にいなければならないということだ。

もう面倒くさいと考えるのも面倒臭くなってくる。

「着いたわ、降りましょう。」

風の後に続いて電車を降りる。

「ようこそ「学園」へ、歓迎するわ。」

パン。

「うわっ!」

いきなりクラッカーを鳴らされた。

どうやらここから二人三脚で突っ走るしかない、数か月の辛抱だ。

吹っ切れた私は精一杯の笑顔を風に向けた。

「これからずっとよろしく、ヴァン。」