『おまじないの代償で、私は、怪物のような姿になった。

そのときはまだ、おまじないの存在を知らなかったので、動揺した。

だがそれから、私たちは大学に戻って、“おまじないサークル”を作り、元に戻るために、様々な参考文献を読んだ』

ゾックはそのときの研究を懐かしむ。

『ハリーポッターや指輪物語など、その研究は多岐に渡った』



「単なるファンタジー小説じゃねえか!!」



『だが、元に戻る方法はわからなかった』



「そりゃそうだ、以外の言葉が見つからないよ、しずちゃーん」



『そして私は大学を卒業し、ハデアールは大学で研究を続ける道を選んだ。

だが、研究はうまくいかず、ハデアールは趣味と実益を兼ねて、実験台を作ることを思いついた。昨年のことだ』



「まさかそれが……」



『そう、お面ライダーだ』