【おしえてほしいです。説明してほしいです。もう戻れないなんて聞いてないのです】


「おい、ハデアール! それは最低だぞ! まあ、ちゃんと説明してたら、誰もお面ライダーにならないと思うけど」


【ゆるせないです。怒ってるのです。ゆるしてほしければ、もう3千円だすのです】


「だからその程度で許すんじゃねえよ!!」


《ハッハッハッハ、半額にまけて欲しいのでアール》


「3千円を値切るんじゃねえええぇぇぇ!!」


【だめです。まけられないのです。せめて2千円はほしいのです】


「まけてんじゃねえか!! オマエの人生、2千円でいいの!?」


《ハッハッハッハ、元に戻れなかったくらいで、支障は全然ないのでアール》


「たくさんあるだろ!!」


《ハッハッハッハ、巨乳が貧乳になったくらいじゃ、人生はたいして変わらないのでアール》


「貴様、必ずミンチにしてやる」


【いいです。だいじょうぶなのです。巨乳はもういらないのです】


「バカなことを言うな!! オマエの巨乳は、国の宝……いや、俺の宝といっても過言じゃないんだ!!」


【でも困るのです。見えないのです。わたくしのビューチフルなお顔が見えないのです】


「お、おおう。たしかにそこも問題だな」


《ハッハッハッハ……そんなことよりゾック・ピエール》


「“そんなこと”ですますんじゃねえ!!」


『(モグモグ)……どぶじだ、バデザール』


「あれ!? なんか食べてる!!」


『緑色のヤツが発生した、2週間前の食パンだ』


「なんでそんなもん食ってんだよ!!」


《ハッハッハッハ、ゾック・ピエール、雑談はこれくらいにして、そろそろ勝負を始めるでアール》