『間違えて、ハデアールからきたのと、まったく同じ文章を打ってしまったのだ』


「どんな間違えだよ!!」


《だから同じ文章が返ってきたのでアールか、ハッハッハッハ》


「オマエも見た瞬間気付けよ!!」


 カピカピが呆れて、覆面をかぶった頭を掻いた。


「はあ、こいつがさっき言ってた、大学時代同じサークルだったヤツか」


『その通りだ、新たな同士よ。そして今もまだ、おまじないサークルの部長をやっている』


「……学生だったの!?」


《ハッハッハッハ、大学8年生でアール》


「どんだけ通ってんだよ!! 大学ってそんな長く通えたのか!!」


《ハッハッハッハ、8年間まで通えるのでアール、新たな同士よ》


「オマエの同士じゃねえよ」


《そしてつい先日、8年かけても卒業できないことが決定したのでアール。ハッハッハッハ》


「笑い事じゃねえだろ」


《それと同時に、就職できないことも決定したのでアール。ハッハッハッハ》


「だから笑い事じゃねえだろ」


《しかしそのおかげで、自由に美味しいチョコを配れるのでアール。ハッハッハッハ》


「就職活動しろよ」


『そうはさせないぞ、ハデアール。貴様の陰謀は、今この場所で、私が打ち砕いてやる』


「おお、陰謀の内容を考えなければかっこいいセリフだ」


《ハーッハッハッハ、オマエに何がわかる、ゾック・ピエールよ。世界中の男たちに夢や希望を与えるために、ボボボボクは頑張っているのでアール》


「おお、陰謀の内容を考えなければかっこいいセリフだ」


『今に見ていろ、ハデアール。必ず陰謀とチョコを打ち砕いてやるからな』


「おお、すでに負けたヤツのセリフだ」


《ハーッハッハ、見ていろ、ゾック・ピエール。最後に笑うのはこのボボボボクでアール》


「おお、これから負けるヤツのセリフだ」


『だがハデアール、肝心のお面ライダーがいないではないか。どういうことだ』


《ハーッハッハッハ、お面ライダーは、もうここにいるのでアール。姿を見せろ、お面ライダー!》