20分くらい走らせて、バイクは止まった。 『よし、行くぞ沙衣!』 そこは海辺の公園だった。 尚人はあたしの手をとり、二人で砂浜へ走った。 あたしは柄でもなく、恥ずかしいくらいドキドキしっぱなしだった。 砂浜に着くと尚人は大きく深呼吸して 『沙衣、ここ寝てみ?』 ってあたしに言う。 言われた通り、尚人の横にごろんと横になり空を見上げた。