… 『いいよ、目開けて。』 え?なにも無しに開けてって… あたしはゆっくり目を開けた。 『…わぁっ』 目を開けると、天井も、壁も、一面が星空だった。 『綺麗でしょ?』 尚人は子供みたいに嬉しそうな顔してあたしに言った。 『うん、すっごい綺麗。 あたし星空見たのすごい久々かも』 『偽物の星空だけどな』 ペロッと舌を出して尚人はあたしを見た。