『沙衣オレンジでいい?』 『うん。ありがと』 あたしはソファに座ってオレンジジュースを飲んだ。 尚人はあたしのすぐ隣に座った。 やらない。 今日は絶対やんない。 『沙衣。』 尚人が微笑んであたしを見つめた。 近い。 近くで見るとますます綺麗な顔。 あたしは尚人の瞳を見てるだけで吸い込まれそうだった。