キーンコーンカーンコーン


「ん…」

私はチャイムの音で目が覚めた。

まだ眠たい目をこすりながら校庭を見ると、生徒が校門に向かって歩いていくのが見えた。

私も帰ろう…

そう思い、なるべく先生に会わないように階段を下りていた。

「夢実ぃーーっ!!」一階の踊場に来た時、二階の踊場から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。