猫が少女の家についたころ、お日様はもう遠くの山に半分ほども落ちていた。
夕焼けと建物の影、町内放送が「夕焼け小焼け」のメロディーを流した。
猫は屋根に上り二階にある少女の部屋の窓を叩いた。
「こんにちは、猫です」
机に向かい何か書き物をしていた少女が顔を上げる。
「あ!猫ちゃん!どうしたの?」
「これからの冷え込みに備えるためお座布団を貰いに来ました。それとできればカツブシとかニボシをいただければこれ以上猫にとって名誉なこともないのですが」
「何が名誉なのかよくわかんないけど、待ってて!」
夕焼けと建物の影、町内放送が「夕焼け小焼け」のメロディーを流した。
猫は屋根に上り二階にある少女の部屋の窓を叩いた。
「こんにちは、猫です」
机に向かい何か書き物をしていた少女が顔を上げる。
「あ!猫ちゃん!どうしたの?」
「これからの冷え込みに備えるためお座布団を貰いに来ました。それとできればカツブシとかニボシをいただければこれ以上猫にとって名誉なこともないのですが」
「何が名誉なのかよくわかんないけど、待ってて!」