「……おかだっ……。」



幻聴かもしれない




だけど、細く高い聞き覚えのある声は




「……。」




美紀、だ。

小さな身体はフェンスを掴み、無防備に口を開いたままの彼女。


その姿に、心が揺れる





「っ…なんで、」



その純粋すぎる綺麗な瞳
俺を見つめて目を離さない彼女に

俺はっ…




「──岡田!!!!!!」