豪快に開いた扉から、暖かい風が入ってくる。



アイツ…教室にいなかったってことは、屋上にいるのかも。

そういえば、よく屋上でサボるって言ってたような…



「あ、じゃあ気分転換に屋上にでも行こうかっ!」

「…えぇ!?ちょ、美紀!?」


美紀はあたしの腕を無理やり引っ張って屋上へ向かう。

なんか、今日鋭すぎるよ…
鼻歌なんか歌っちゃって、なんでこんなに楽しそうなの。


落ちそうなファイルを片腕で抱えながら屋上へ向かう。