やっと着いた、資料室。

どうしてあたしはほとんど人が来ない資料室に、何度も行かされるんだろう。

別に資料室自体は嫌いじゃないからいいけど。
だけど、何回来ても無駄に広い校舎がより無意味に思える。



「あいか、これだけだよね?」

何個かのファイルを持った美紀が駆け寄ってくる。

神山くんからもらったメモを確認してから頷いた。


「うん、それだけでいいはず!
ありがとうねっ」



そう言って資料室からでると、パッと目に入ってきたのは屋上への入り口。