「え、ちがっ…違うし!」


そしてそんなことだけでこんなに動揺するあたしも、相変わらずお子ちゃま。



確かに気になってたけど。

それは別に深い意味とかじゃなくて、ただアイツが無駄に目立ってるだけ!


「だから、別に変な感情とかないから!」


ない、ない!
絶対にない!


「ふふっ。わかったから、とりあえず資料室行こ?」


美紀、絶対わかってない。
…っていうか、なんか面白がってる?


先を歩く楽しそうな美紀を、あたしはふてくされた表情をしながらついて行った。