それでも動けない私は、 どうすることもできなかった。 それからどれくらいしただろう。 私はわけもわからない まま一人教室で泣いていた。 タタタタタ 足音がこっちへ近づいてくる音がした。 なぜかわからないけど、 晴登が来てくれた気がした。 その足音が私のすぐそこで止まる。 「晴登っっ!!!!!!!!!」 顔も確認してないのに。 思わず私は叫んでしまった。