「っえ、いや、その...なんで」







あまりに急すぎて、
返す言葉が見つからない。





「あの日...始業式の日に。」






始業式の日???




「早乙女がとなりで悲しそうな
 目をしてたからそれから気になってた。」






「悲しそうな目??」





「そう。悲しそうな目。」




私そんな風に思われてたんだ。



「だから、俺がどうにか
 してやれないかってずっと考えてた。」