私と是人を・・・?


私達二人セットでなんか恨まれてるの・・・?


一体誰が・・・。


そう考えた瞬間、先日の事件がフラッシュバックした。


―――『これで殴ったら痛いかなぁ?』―――





原田佐奈・・・?




原田佐奈ならこないだのことから考えて、私のことが気に入らないみたいだし。
あの時是人が私を助けたから、是人にも敵意を向けたのかもしれない。



クラスメイトをそんな簡単に疑いたくない気持ちもあったが、あんなことをされた後だ。
朝日はどうしても佐奈への疑念が拭えなかった。

しかし、緑に尋ねたところで答えないだろうと思い、口には出さなかった。



「でさ。見てよこれ」



緑は携帯の画面を朝日の目の前に向けた。



「な・・・!」