頬が冷たい・・・。


そう感じてふと目を開けると、朝日は見知らぬ部屋にいた。


「ここ、どこ・・・て、あれ?」


呟いてから気がついた。

手足を縛られている。
そして床に横たえられている。頬が冷たいのはそのせいだったのだと知る。

縄をほどこうと体を動かしてみても結び目が何重にもなっているのかびくともしない。


なんでこんな・・・?


朝日はどうしてここにいるのか思い出そうとした。

確か、クッキーを是人に渡そうとして追いかけて。

そしたら変なオタクっぽい店を見つけて。

それで・・・・。






「お。気がついた~?」



ハッとして朝日は顔を上げた。