教室に戻っても同じだった。

なぜこんなにも希美ちゃんが気になるのか。


こんなに考えても分からないなら自然と時間にまかせよう。


そんな気持ちで一時間目の授業を受けた。








お昼になると僕と優は弁当とお茶を持って屋上に行く。

いつもは階段の踊り場とかなんだけど、今日はえらく屋上がいいらしい。

屋上に変更とメールがきていた。


階段を上りきり、緑色の少し重い扉を開く。


先に来ていた先輩達はもう弁当を食べていた。


「よぉ松村。遅かったな」

「まぁ…」


そんな挨拶だけしてとりあえず先輩達の近くに座った。