次の日の朝

玄関を出たとき

「おはよ」

家の前に春がいた

「ストーカー」

「ちゃうし」

「知ってるわ」

「お前なぁ…」

「つか早いね」

「迎えに行きたかったから」

「あ…ぁりがとう」

「普通やし」

照れくさそうに言った

「いってきまーす」

ドンッ

「いったぁぁぁ」

「お前、ドアの前に立つなよ。ドアが潰れるやろ?」
「どっちの心配してんねん」

「当たり前にドアやろ?」
「ひっど…」

「えっと…お兄さん?」

黙っていた春が喋り出した
「だれ?」

「えっ…と」

「彼氏か!」

「声でかい」

「お前に彼氏できるとかあり得ないやろ笑」

「うっさいなぁ」

「名前なんて言うん?」

「春です」

春が名前を言うとお兄ちゃんが笑い出した

「お前…名前だけってホストかよ」

「えっ?」

「なんもない。つか、かっこいいな?モテるやろ?」
「そんな事ないですよ」

「前、こくられてんの見たぞ?何回も」

「何回もこくられてないですよつか、同じ学校ですよね?」

「ついでに俺、副会長」

「まじですか?遥のお兄さんってすごいな」

「一年でレギュラーの春も凄いやん」

「レギュラーなん?」

私が聞くと春は恥ずかしそうに頷いた

「じゃ、ここで立ち話もなんやし歩きながら喋ろうぜ」

「はい」

三人で登校することになった

それにしても一年でレギュラーってすごいな