「だいたいお前は堅くて真面目そうな女ばっか狙うから断られんじゃねーか」



日課の予習復習を終えた秀仁が
ベッドに腰を下ろすオレを
面倒臭そうに振り返る。



「だって好きになったんだから仕方ないじゃん」


「あのな、男と女にはそれなりに合う合わないってのがあんだよ。お前の場合チャラく見られてんだから、それなりにチャラそうな奴に告ってみろよ。お前モテんだから」


「えー?!チャラい女の子なんてヤダよー」


「ウチのクラスの間野は?アイツ街で逆ナンしまくってるらしいぜ。あと隣のクラスの小山とか…」



オレの意見は無視か!



「間野みたいなギャル系苦手なんだよ。小山はヤンキー寄りだし…」


「じゃあC組の栗原は?」


「栗原なんてこの学校の三大美女の一人じゃん」


「まぁ美人だし発育いいし相手にされそうにないよなー」



発育…
どこチェックしてんだよ。