朝食抜きで3時間目ともなるとキツい。
お腹空いた。
誠との生活で三食きっちり食べてると、体がそれに慣れてきて余計にキツい。
4時間目が始まる前に、パンでも買って食べよう。
――3時間目が終わって購買まで走り、中庭でパンを頬張った。
あー幸せ。
ニコニコと食べてると、「嬉しそうだね。」と声を掛けられた。
確かこいつ同じクラスの――
「あんた…中川…だっけ?」
「…中田圭一。…そんなにお腹空いてたの?」
口一杯に頬張った顔を見られて、急に恥ずかしくなった。
パンを飲み込もうとした途端、喉に詰まらせて咳き込んでしまった。
「はい、これ。」