「おい!開けろ!!」
この声…。あいつだ!!何で…何でバレた!?
頭の中が混乱した。
久美たちが会った時は私の居所を聞いてたのに…。いつバレた…?…まさか。…ユカ…?は…ばかな。ユカとあいつのどこに接点があるってんだ。
突然、ケータイのバイブが鳴った。
電話だ…。
「も…もしもし。」
『どーしたんだよ。何かあった?』
「…今、…あいつが来てる。」
『…あいつ?』
「大型スーパーで会った…男。」
『あー、聖良の兄貴とか名乗ってた奴?何で家の場所知ってんだよ?』
「分かんない。どこでバレたんだか覚えがないよ。」
『…とにかく、そのままじっとしてろ。物音たてるなよ。それから通話はこのままにしとけ。後少しで休憩だから。』