「ふーん。かわいい事言ってくれるじゃん。」
ぽん…と頭に置かれた手が温かい。
「今から行くけど、俺が留守の間は、絶対扉開けるなよ。誰か来ても返事は一切するな。それから買い物も行かなくていい。」
「えー。私の晩ご飯は?急いで帰ったからスーパーにも寄ってないのに。」
「あるもので適当にできるだろ。絶対に外出禁止。何かあっても助けらんねーから。
それとケータイの電源は必ず入れてマナーモードにしとけ。いいな?じゃ、行ってきます。」
何よう。何もそこまでして閉じ込めるような事、しなくていいじゃんか。折角、仕事してるとこ見に行こうと思ってたのに…。
ブスッと膨れて、炬燵に入って頭をテーブルに乗せた。