食事が終わって立とうとすると、「あ…待って。」と呼び止められた。
「あのね、今日帰り、聖良のお家へ行ってもいい?相談したいことがあって…。」
「相談…て、何の?学校ですればいいじゃん。」
「学校ではちょっと…。」
「人に聞かれたくないなら、屋上でも行くよ。」
「…でも長引きそうだし、屋上じゃ寒いでしょ。」
「悪いけど家は無理。」
「何で?お兄さんと一軒家に住んでるんでしょう。何も問題ないじゃない。」
え…。この女、何で私があいつと一緒に一軒家に住んでた事知ってるの?
「私…そんな事言った?」
「ううん。この前、廊下で派手な人たちと話してたから。ほら、お兄さんがどうとか…て。」