布団に入ると誠が言った。
「俺、明日の仕事泊まり込み。夕方から出るから。…夜、一人になるけど大丈夫か?」
「…自信ない。」
「じゃあ、出来るだけメールとかするから何とか凌いで。おやすみ。」
「……。」
泊まり込みかあ。やだな。何かいい方法はないかな。
んー、誰かに泊まりに来てもらう…駄目だ。男と一緒に暮らしてるなんてバレたら困る。
じゃあ、11時位まで遊びに来てもらう…駄目だ。久美たちとは連絡とれない。
…ユカ…駄目駄目。あいつはまだ信用できない。
あれこれ考えてたら目が冴えちゃった。
隣の誠に目をやると、たんこぶのせいで私の方に背中を向けて寝てる。
はあ。
短くため息をついた。
あ…そうだ。終電の時間まで駅にいればいいじゃん。その後はメールとかでいけるかも。
よし。誠には黙ってよっと。
少々ニヤけた顔で眠りについた。