顔を洗ってから、炬燵に入ってる誠の傍へ行って聞いてみた。

「…あんたさ…何で私の面倒みてくれんの?熱出してぶっ倒れてる奴の事なんか、ほっときゃいいのに。」

「…そうだな。何も俺がここまでする必要ないもんな。」

「……。」

「…うっそ。お前、家族いないみたいだし、ほっとけなかったんだ。一人って大変だろ?あ、勝手に一人って決めつけちゃったけど、間違ってる?」

「…ちょっと違うような気もするけど、多分間違ってない。」

「…微妙な言い方だな…。」

「風邪が良くなったら家に帰る。それまでここにいてもいい?」

「…いいけど、俺明日は仕事だし、何も出来ねーよ。」

「うん。明日には良くなってると思うから。…ありがと。」

そう言って布団に潜った。