「何だよ?」

「ふふ…。布団くっ付けていい?」

「ああ、いいよ。」

広い部屋に二人分の布団が50cmは離して敷いてあった。

ゆったり寝ればいいものを、いつもの部屋と同じ様にして寝るなんて…。貧乏性もいいとこだ。でもそれは私だけじゃなくて…。

布団をくっ付けると、私の布団の中に誠が手を入れて、

「おい、手貸せ。」

と言って繋いできた。

お互い顔を見合わせて笑った。

誠に触れると安心できる。眠くなってきた。

「おやすみ。」

「ん。おやすみ。」