食事の時にお婆ちゃんが私たちの小さい頃の話をしてくれた。

誠はやんちゃで毎日どこかしら服を破いて帰って来たとか、生傷が絶えなかったとか…。

聖良は畦道で転けて泥んこになったついでに、顔中にわざと泥を塗りたくって、皆を驚かせたり…。

たくさん思い出話をしてくれてゲラゲラ笑った。

部屋に戻る前、「ねえ。」と誠に声をかけた。

「何?」

「星…見えるかな。ちょっとだけ外に出てもいい?」

「行ってみようか。」

上着を取ってくると玄関を出た。