お風呂から上がって部屋に戻ると、もう布団が敷いてあって、誠はその上でゴロゴロしていた。
「お先に。」
「……。」
声をかけたのに返事がない。
「誠?上がったよ。」
「……。」
「ちょっと。返事ぐらい…。」
顔を覗き込んだ。
え…。何で…泣いてるの?
「誠…?どしたの?どっか具合でも悪い…?」
ゆっくりと起き上がって、私の瞳を食い入るように見つめた。
しばらくすると、「風呂行ってくる…。」と部屋を出て行った。
誠が出て行った後、布団の上にはあの白い封筒と、中に入っていたであろう手紙が無造作に置かれていた。
手紙を読んで泣いてたのかな…。
手紙を手に取ってみると、そこには便箋三枚にビッシリと字が書いてある。
私の手紙には何が書かれてるのだろう。
自分が受け取った手紙の封を開けた。