あいつの家には明かりがついていた。

きっと中にいる。

ゴクリ…と生唾を飲み込んだ。

「聖良…。」


私を引き寄せるとギュッと力強く抱き締めた。

「大丈夫。俺がここにいる。何かあったら防犯ブザー鳴らせ。いいな。身の危険を感じたら俺を呼べよ。」

こっくり頷くと、玄関へ向かった。