そのあと、花火はしばらく続いていて。
、、、
自分の部屋に戻ったあたしは、入るなりサエさんにド突かれた。(馬鹿野郎、戻ってくるなんざ女じゃねぇ!などと、しばらくお説教をくらった)

なんだかんだ怒っていたけど、サエさんは最初から目が潤んでいて。あたしがお世話になりました、と例のお守りを渡すと何なのよもうこんなの反則よぉ、とポロポロ涙を零しながらぎゅう、と抱き締めてくれた。

トウマとの付き合いなら、サエさんの方が長いんだ。彼の変化を目の当たりにして、その原因はどうやらあたしであることを察して、ずっと焦れったい思いをしながら見守ってくれていたのだ、と。わたしも一緒に戦っていた気分だよ、と。サエさんはガシガシあたしを撫でながら(いや半分くらい叩かれてたけど)吐き出してくれた。

ありがとう、
ありがとう、サエさん。
あなたはあたしの
一番の、応援団でした。

良かったね、良かったね、と最後は同じセリフを繰り返しながら、ふたりで眠りに就いた。

同室が、彼女で良かった。
サエさん、あたしはあなたも、大好きです。